ご挨拶

 どんな子どもにも可能性はあるはず、そんな思いで、1987年3月ペスタロッチ学院を開塾しました。 その後七田チャイルドアカデミーとの出会いがあり、能力開発のすばらしさと私どもの使命を日々感じるに至っております。

さて、ここに400字詰め原稿用紙1枚にぎっしりと書かれた文があり、これを5分以内で覚えて下さい、とお父様・お母様自身が言われたとしますと、どのようにお感じになられるでしょうか。「それなら、やってみよう」「それは、無理だわ」色々感じられると思いますが、絶対的な真理がここにありまして、覚えることができる、やってみようと思った人の中に本当に覚えることができる人がいるわけで、無理だと思いながらやっても、覚えることはできないわけです。

それでは、どのような経験があれば、「やってみよう」と能動的に捉えることができるのでしょうか。私どものプログラムはこのことを大きなコンセプトとして、作成しています。集中力記憶力立体感覚語彙力発想表現力速読計算力などに磨きをかけ、自信をもって、力を発揮できる子どもを育てていきたいのです。

 幼児コースは、とにかく様々な情報の入力を中心に、レッスンを行います。子どもたちの出力(身体的な発達も 含めて、目に見える子どもの様子)を無理に要求せず、愛情をしっかりと子どもに伝え、「あせらず、信じて、待つ」姿勢が能力開発の基盤であることを忘れて はなりません。頭でわかっていても、なかなか日々の生活では忘れてしまい、子どもに「何をしているの!?」「早くしなさい」「だめね」などとのマイナスの 言葉を投げかけて、実力はあるのに、自信のなかなか持てない子どもを育ててしまうことにもなりかねません。「認めて、誉めて、愛して、育てる」これこそが、七田の原点だとご理解下さい。

また、小学生コースでは、いよいよ、左脳的な事も含めて、出力へ移行するプログラムも用意しています。様々 な力を養うことに最も必要なことは、緊張と緩和の繰り返しをレッスン内で行うことです。則ち、短距離のダッシュをレッスン内で何本も走り、原則的にロード ワークは家庭の宿題でこなしてもらうシステムです。また、必ず、短距離走の記録はとり、他人ではなく、自分のこれまでの記録を上回るよう一生懸命にさせる ことです。大変、特徴的な事ですが、子どもたちは、レッスン中に「暑い」とよく言い出します。学習は運動と同じように身体を熱くさせるのです。残念なこと ですが、学校の授業中に身体が熱くなってくるほど集中することが何度あるでしょうか。具体的には、私たちが共通プリントと呼んでいる「ラビリンス」・「も ぐらたたき」・「ナンバーチェイス」・「コンプリート」などは最長2分の制限時間で行い、記録をとっていきます。子どもたちは、遊び感覚・ゲーム感覚で知 能因子を刺激されるわけです。そして、次が非常に重要な事で、新記録がでたときには、全員で拍手をし、評価してあげることです。この達成感こそ、次へのス テップとなり、自信となるわけで、「やってみよう」とするチャレンジ精神の基盤を作ると信じてやみません。

IQではなく、EQを重視する時を迎えています。私どももEQ重視に大賛成ですし、知能指数は必ずしも、その人をあらわす指数ではありません。しかし、 様々なものさしの一つではあり、毎年、子どもたちの知能指数を測定していますが、4年目ともなりますと、全体の3%もいないと言われるIQ140を越える 子どもも少なくありませんし、全体の80%以上がIQ120を越える状況となっています。

もちろん、誤解がないようにお話ししたいのは、IQを上げることに主眼を置いているのではなく、宿題とするプリントも見ていただければご理解いただけますように、答えは一つではない拡散思考に重きをおいたものが多数をしめます。大人にはできない発想のすばらしさを消すことなく、伸ばしてあげたいものです。

また、国語辞典、英和辞典の早引きを練習させるのも小学生コースの特徴でしょう。学校では意味を調べるために辞典をひくことを教えます。ところが、引く ことに時間がかかる子どもほど、辞書を使いません。スピーディーな時代とマッチしていないとも言えますが、やはり、辞典を引く子どもは語彙が豊富になりま す。50音やアルファベットを降順、昇順で速く言えるようになることに始まり、ことばの意味を調べるのではなく、ことばが載っているページ数だけを書かせ ます。ことばの意味を調べる前に辞書を身近なものにさせておくのです。また、幼い子どもには、厚みがある辞書をはやく引くことは速読の練習にもなるので す。

そして、脳の基盤を作った子どもたちには、ペスタロッチ学院で学び志望する高校、大学と進学し、社会で貢献できる人へ成長してほしいと願っているのです。

ここに来れば、自分の存在を認め、評価してもらえることが、すぐにわかってもらえると思います。1回のレッスンで必ずどの子も光る時があります。いえ、光るよう導いてあげることが私たち指導者の務めだと強く思っております。そして、光った時を見逃すことなく、誉めてあげるよう意識しております。

志ある21世紀を担う人材育成の一助を担えるよう、私たちは、努力を惜しみません。

株式会社キャニオン・マインド 代表取締役 西岡 博史